「Zoom」運営会社 米企業を1兆6000億円余で買収と発表

新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務やオンライン授業が増えたことなどから、急速に普及したビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」の運営会社は、コールセンター向けのクラウドサービスを手がけるアメリカの企業を、日本円にして1兆6000億円余りで買収すると発表し、サービス内容の強化で長期的な成長を目指す方針です。

ズームは19日までに、コールセンター向けのクラウドサービスを手がけるアメリカの「ファイブ9」を147億ドル、日本円にして1兆6000億円余りで買収すると発表しました。

ファイブ9は、在宅勤務でも顧客対応ができるクラウドサービスに強みを持ち、ズームとしては、自社のビデオ会議システムと合わせることでサービス内容の強化につなげるねらいがあります。

今回の買収について、ズームは「自社のプラットフォームを強化する方法を継続的に模索しており、顧客の満足度をあげるためには自然な流れだ」としていて、買収による相乗効果に期待を寄せています。

アメリカでは、ワクチンの普及でオフィスへの出勤や通学を再開する動きが広がっていて、今回の買収がズームの長期的な成長につながるのか注目されます。