米バイデン政権 キューバのグアンタナモ収容所から初の移送

アメリカのバイデン政権は、テロ組織との関係が疑われた外国人を拘束している、キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ収容所から、モロッコ人1人を本国に送還したと発表しました。バイデン政権は収容所の閉鎖を目指していて、今回の移送は閉鎖に向けて収容者を減らしていく一環とみられています。

アメリカ国務省は19日、声明で、キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ収容所に2002年から拘束されていたモロッコ人の男性1人を本国に送還したと発表しました。

バイデン政権下で、グアンタナモ収容所から収容者が本国などへ移送されたのは今回が初めてです。

グアンタナモ収容所には、2001年の同時多発テロ事件以降、テロ組織との関係が疑われたおよそ780人がこれまでに収容され、現在も39人が拘束されています。

一方で、これまでに訴追されたのは10人程度にとどまっていて、残りのほとんどは訴追されることなく、本国か第三国に移送されています。

グアンタナモ収容所をめぐっては、拷問のような取り調べが行われていたとしてオバマ政権が閉鎖を目指しましたが実現せず、トランプ前大統領は一転して閉鎖に反対していました。

今回の送還は、改めて閉鎖の方針を掲げるバイデン政権が収容者の数を減らしていく一環とみられますが、野党・共和党だけでなく、民主党の一部にも反対の声が根強くあり、閉鎖に向けた道は平たんではないとみられています。