茂木外相 キューバ外相に抗議デモの状況改善へ対応促す

茂木外務大臣は、カリブ海の社会主義国、キューバのロドリゲス外相と電話で会談し、経済の悪化などを背景にキューバ政府に対する大規模な抗議デモが行われたことについて「多くの人々の声に耳を傾けてほしい」と述べ、状況の改善に向けた対応を促しました。

中米・カリブ海諸国を歴訪中の茂木外務大臣は、新型コロナウイルスの感染拡大により当初予定していたキューバへの訪問を取りやめ、滞在先のパナマからロドリゲス外相と電話でおよそ50分間、会談しました。

この中で茂木大臣が「キューバ国内の感染状況が一日も早く改善することを願っている」と述べたのに対し、ロドリゲス外相は「状況がよいときに、改めてキューバを訪問していただきたい」と応じました。

そのうえで茂木大臣は、先に経済の悪化などを背景にキューバ国内で政府に対する大規模な抗議デモが行われたことに触れ「日本も状況を注視しており、キューバ政府として、多くの人々の声に耳を傾けてほしい」と述べ、状況の改善に向けた対応を促しました。

また茂木大臣は「キューバはもともと潜在力のある市場だ」と述べ、キューバとの持続的な経済協力に向けて、自由で開かれ、ルールに基づいたビジネス環境を整えるよう要請しました。