小山田圭吾さん 東京五輪作曲陣から辞任の意向 大会関係者

東京オリンピックの開会式で作曲の担当者の1人だった、ミュージシャンの小山田圭吾さんが、作曲陣から辞任することが、大会関係者への取材でわかりました。小山田さんは過去に雑誌のインタビューで学生時代にいじめを行っていたことを告白していたことをめぐり、批判が続いていて、小山田さんが辞任の意向を示したのに対し、大会組織委員会が了承したということです。

「Cornelius(コーネリアス)」の名前で活動する小山田圭吾さんは、今月14日に組織委員会から東京オリンピックの開会式の作曲担当者の1人として発表されました。

しかしその後、小山田さんが20年以上前の雑誌のインタビューで、学生時代にクラスメイトや障害がある生徒へいじめを行っていたと語っていたことがインターネット上で指摘され、批判が相次ぎ、小山田さんは自身のホームページなどに「多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることとなり、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます」などとおわびの文章を掲載しましたが、批判が続いていました。

こうした中、小山田さんが作曲陣から辞任する意向を組織委員会に示したことが、大会関係者への取材でわかりました。

組織委員会はこれを了承したということです。

小山田さん ツイッターなどで辞任申し出を明らかに

小山田さんは、自身のツイッターやホームページで、大会の組織委員会に対して辞任を申し出たことを明らかにしました。

小山田圭吾さんのツイッターとHPによりますと「この度の東京2020オリンピック・パラリンピック大会における私の楽曲参加につきまして、私がご依頼をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております。関係各所にて調整をさせて頂き、組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました。皆様より頂きましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、感謝申し上げると共に、これからの行動や考え方へと反映させていきたいと思っております。この度は、誠に申し訳ございませんでした」としています。

小山田さんをめぐっては、20年以上前の雑誌のインタビューで、10代のころ、障害のある生徒などにいじめを行っていたと語っていたことについて、知的障害者の家族で作る団体が声明を出すなど、波紋が広がっていました。

知的障害者の家族団体 辞任申し出を受けて

小山田圭吾さんが、過去の発言をめぐって、大会の組織委員会に対し辞任を申し出たことについて、今回、声明を出していた知的障害者の家族で作る「全国手をつなぐ育成会連合会」の又村あおい常務理事は「そもそも私たちは辞任を求めていたのではなく、問題点を指摘するとともに説明を求めていた立場なので、小山田氏の判断についてはコメントする立場にありません」としています。

そのうえで「辞任は申し出たが、小山田氏が以前の謝罪文の中で『当時の記事には誤った内容や誇張がある』としていたのはどの点なのか、今回、制作チームに入る際に組織委員会に過去の発言を申し出ていたのかなど、詳しい説明はありません。また組織委員会は『いかなる差別も禁じる』という五輪憲章の理念に照らして、なぜ小山田氏を起用したのか、さらに、つい数時間前まで留任を強調していたことについて理由を明らかにすべきで、われわれは引き続き、対応を注視していきたいと思います」としています。