日本ペンクラブ女性初の会長桐野夏生さん「反動や差別と闘う」

日本ペンクラブの会長に女性で初めて就任した作家の桐野夏生さんが、19日、日本記者クラブで記者会見を開き、「ジェンダーが欠かせない視点であるという認識は広がっているが、それでも反動や差別はあると思うので、それとは闘っていきたい」と決意を語りました。

「日本ペンクラブ」は言論や表現の自由などを訴える作家や詩人らで作るNGOで、ことし5月、18代の会長に桐野夏生さんが女性で初めて就任しました。

桐野さんは石川県出身の69歳。

平成11年に「柔らかな頬」で直木賞を受賞し、海外でも作品が翻訳されるなど国内外で幅広く支持を集める人気作家です。

19日、オンライン配信で行われた日本記者クラブでの記者会見に臨んだ桐野さんは「コロナ禍で社会が変化する中、ペンクラブも変わっていかなければいけない。会員の高齢化が進む一方、若い人たちが入ってこない状況を変えるために、これまであった垣根をフラットにして、若い人たちがカジュアルに発言できる団体にしていきたい」と抱負を述べました。

また、女性初の会長として注目されることについては、「ただペンクラブのイメージが変わるだけの存在だと思われているかもしれないが、それはそれでいいと思っている」と述べました。

そして、ジェンダーの問題との向き合い方について、「ジェンダーが欠かせない視点であるという認識は広がっており、楽観的に思ってはいるが、それでも必ず反動や差別はあると思うので、それとは闘っていきたい」と語りました。