「ヤングケアラー」だった女性 高校で経験語る 埼玉 草加

家族の介護やケアを担う子どもたち、いわゆるヤングケアラーについて若い世代に身近な問題として知ってもらおうと、埼玉県草加市の高校でヤングケアラーだった女性がみずからの経験を語りました。

ヤングケアラーは、病気や障害のある家族の介護や心のケア、それに家事などを担っている子どものことで、周りの理解が乏しいうえ自分も当事者だと気付きにくく、どう支援をしていくかが課題となっています。

こうした中、埼玉県はヤングケアラーだった人や専門家に学校で講演してもらう取り組みを新たに始めました。

19日は草加市の草加西高校で、かつてヤングケアラーだった沖侑香里さんが講演し、全校生徒と教員およそ750人が参加しました。

この中で沖さんは、6歳のころから障害のある妹を世話していた経験を振り返り「家族を支えるために自分の気持ちをおさえ、常にもやもやしていました。事情や気持ちを分かってくれる先生や同じ立場の友達と関われていたらよかったと思います」と語りました。

そのうえで「かわいそうとか大変そうといったレッテルを貼らず、声に耳を傾け、時にはそっと見守ってあげてほしい」と訴えました。

講演を聴いた3年生の女子生徒は「自分とは無縁だと思っていましたが、友達の中にヤングケアラーがいると分かったときは、サポートしたいです」と話していました。

県は、今後も高校や中学校で講演を開くことにしています。