リニア中央新幹線 都心のトンネル工事 住民が差し止め求め提訴

都心の地下で予定されている「リニア中央新幹線」のトンネル工事について、安全に生活する権利などが侵害されているとして、沿線の住民グループが、JR東海に対して工事の差し止めを求める訴えを起こしました。

JR東海は、2027年に品川・名古屋間でリニア中央新幹線の開業を目指していて、このうち一部の区間では「大深度地下」と呼ばれる地表から40メートル以上の深さでトンネル工事を予定しています。

これについて、トンネルが通る予定の場所の周辺に住む大田区と世田谷区の住民24人が、JR東海に対して工事の差し止めを求める訴えを起こしました。

訴えによりますと、住民たちは、去年10月、同じ大深度地下で行われた東京 調布市で道路の陥没が発生したことなどから、同様の被害が発生するおそれがあり、安全に生活する権利などが侵害されているとしています。

また、トンネル工事の計画によって、周辺の地価が下落するなどの被害が発生しているということです。

JR東海は、訴えについて「訴状を見ていないので、何とも申し上げられないが、適切に対応してまいりたい」とコメントしています。

リニア中央新幹線の工事をめぐっては、国による工事の認可を取り消すよう求める裁判が東京地裁で行われています。