事前合宿地から失踪 ウガンダの選手 名古屋駅の防犯カメラに

東京オリンピックの事前合宿で滞在していた大阪 泉佐野市のホテルからいなくなったウガンダの選手が、名古屋駅の防犯カメラに写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
新幹線で名古屋まで来たあと、車で移動しているとみられるということで、警察が行方を捜しています。

所在がわからなくなっているのは、事前合宿のためにホストタウンの大阪 泉佐野市に滞在していた東京オリンピック、ウガンダ選手団のメンバーで、ウエイトリフティングのジュリアス・セチトレコ選手(20)です。

泉佐野市などによりますと、ジュリアス・セチトレコ選手は今月16日、滞在していたホテルに「生活の苦しい国には戻らず、日本で仕事をしたい」などと記したメモを書き残して所在がわからなくなり、市がJRの協力を得て調べたところ、名古屋行きの新幹線の切符を購入していたということです。

その後、名古屋駅の防犯カメラに選手が写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

新幹線で名古屋まで来たあと車で移動しているとみられるということで、警察が行方を捜しています。

泉佐野市によりますと、選手は合宿中にオリンピックに出場できないことが決まり、今月20日に帰国する予定だったということです。

滞在先ホテル「対応には限界」

オリンピックに出場する選手団と一般との接触を無くす「バブル方式」について、失踪したウガンダの選手が滞在していた大阪 泉佐野市のホテルは、対応には限界があると指摘しています。

このホテルでは、選手団がほかの客と接触しないよう、選手団専用のエレベーターを設けたほか、ロビーと裏口には市が委託した旅行会社の社員が常駐し、選手団の見守りを続けていました。

裏口や非常階段には監視カメラも設置されていますが、いなくなった選手の姿は写っていないということです。

ホテルによりますと、選手がいなくなったあと「選手をわざと逃がしたのではないか」とか「監視態勢が甘いのではないか」などとの、市民などからの電話が10件ほどかかってきたということです。

ホテルの西隆社長は「ホテルは刑務所ではないので、監視しなくてはならない立場ではない。対応には限界があり、ホテルとしても新型コロナの感染防止対策を一生懸命、進めてきただけに、いろいろと言われるのは心外です」と話していました。

そのうえで「選手団は1か月近くホテルに滞在していたので親近感もあり、スタッフ一同でテレビを見て応援したい」と話していました。

市民との交流 実現しないまま選手村へ

当初、予定されていたホストタウンの市民との交流は実現しないまま、残るウガンダの選手団は20日に東京の選手村に向かうことになりました。

泉佐野市はホストタウンとして、選手団の交通費や宿泊費など、合わせておよそ7150万円の予算を計上し、当初、市民との交流も予定していましたが、選手団の2人の新型コロナへの感染が相次いで確認され、交流事業は全く開催できず、残る選手たちは20日に東京の選手村に向けて出発することになりました。

泉佐野市の高垣秀夫参事は「直接、交流もできず残念です。残りの選手と関係者を無事に選手村に送り届けることを最優先に取り組みたい」と話しています。