首都圏主要駅でテロ警戒強化 カメラで遠隔監視も

東京オリンピックの開催を目前に控え、首都圏の鉄道各社は19日から主要な駅で爆発物を嗅ぎ分ける探知犬による巡回を始めたほか、駅や車内を監視できる遠隔カメラを増やすなど、鉄道をねらったテロへの警戒を強化しています。

東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う鉄道各社のテロ警戒は、今週23日の開会式に向け段階的に強化されていて、JR東日本は19日から首都圏の主要な駅で爆発物を嗅ぎ分ける探知犬を巡回させる警備を始めました。

巡回は探知犬を操る訓練士と警備員で行い、不審な人物を発見した場合、警備員が声をかけ、駅構内の臨時の検査場で警察と連携しながら手荷物の検査を求めることにしています。

検査を拒んだ場合などは駅からの退去を求めるとしていて、同様の警戒は東海道新幹線の首都圏の駅や東京メトロの駅でも行われるということです。

また鉄道各社は遠隔で駅や車内を監視できるカメラを増やしています。

このうちJR東日本は、セキュリティーセンターで常時監視を行い、不審物などの情報があれば警備員が駆けつける体制を取るとともに、非常時にはすぐに警察に映像を伝送できるようにするなど警戒を強化しています。

鉄道各社では新型カメラも導入 遠隔で駅や車内を警戒

鉄道各社は東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、これまでの防犯カメラに加え遠隔で駅や車内を警戒できるカメラを増やす準備を進めてきました。

JR東日本は110の主要駅や沿線のほか、変電所や車両基地などの重要施設に遠隔監視ができるカメラを8000台余り設置し、セキュリティーセンターに送られてくる映像を警備会社が監視します。

また、新幹線の車内を巡回する警備員の胸元に備えたカメラの映像もセンターで確認できるということです。

JR東海は、東海道新幹線のすべての車両で非常ボタンが押されると車内の映像を自動で指令所に送るシステムを導入しました。

私鉄では、東急電鉄が1200両以上あるすべての車両に、携帯電話の電波を使って映像を送ることができる新型のカメラを設置しました。

カメラは天井にある蛍光灯のすぐ横に設置されていて、複数台で車内全体を見渡せるようになっています。

運転士や車掌から無線で異常を知らせる連絡が入った場合、司令所などから連絡にもとづき車両を指定して車内の映像を確認し、すぐに対応策を検討することができるということです。

東急電鉄車両計画課の北村和浩技術員は「従来のカメラだと車両から記録媒体を取り出さないと映像を確認できなかった。新しいカメラによって対応のスピードが上がったのでオリンピック期間中も安心して鉄道を利用してほしい」と話していました。