五輪 大規模交通規制始まる 都内の一般道路などで渋滞も

東京オリンピックの開幕を前に、競技会場が集中する都内や、その周辺では、19日から首都高速道路の料金上乗せを含む大規模な交通規制が始まり、都内の一般道路などでは渋滞となっているところもあります。

日本道路交通情報センターなどによりますと、都内の一般道路では19日午前中から渋滞となっているところがあり、午前11時現在、
▽世田谷区の環状七号線外回りで5.5キロ
▽目黒区の玉川通りの上り線で5キロ、などとなっています。

19日から始まった大規模な交通規制のうち、首都高速道路ではマイカー利用の車などは午前6時から午後10時まで通行料金が1000円上乗せされていて、この影響で一般道路を利用する車が増えているとみられるということです。
また、都内と千葉県の競技会場周辺にある11の区間では、
▽大会関係の車両以外の通行を禁止する「専用レーン」と、
▽大会関係の車両に進路を譲らなければならない「優先レーン」が設けられました。

このうち、両方のレーンがある江東区有明の周辺では、今のところ目立った渋滞は起きていません。

このほか、大会期間中、首都高速道路や一般道路では、交通の状況に応じて入り口の閉鎖や通行止めなどが行われることになっていて、警察庁などは一般のドライバーや事業者に対し、車の利用を控えるとともに、利用する際はホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

ドライバーは

大会関係の車両のための「専用レーン」と「優先レーン」が設けられた東京 江東区有明でドライバーに話を聞きました。

江戸川区から運転してきたという40歳の男性は「きょうから規制が始まるので渋滞するかと思っていましたが、私が通ってきたところはそれほど混雑していませんでした。専用レーンや優先レーンが設けられたことは知らなかったので、もっと分かりやすく周知してほしいです」と話していました。

また、タクシー運転手の54歳の男性は「このあたりはもともとトラックが多く、最近はオリンピック関係の車両もあるので混雑してきています。専用レーンなどで車線が制限されるとさらに渋滞するのではないかと心配ですが、選手たちをスムーズに移動させるためならしかたがないかなとも思います」と話していました。

流通各社の対応は

競技会場が集中する都内や、その周辺で大規模な交通規制が始まったことを受けて、小売りや飲料メーカー各社は配送ルートの変更や、商品を多めに確保するよう納品先に依頼するなどの対応をとっています。

セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社は、今のところ、大規模な交通規制による配送への大きな影響はないとしていますが、状況に応じて配送のルートや時間の見直しを行うとしています。

また、
流通大手のイオンも交通規制の区間を避けて店舗への配送を行うなど、状況に応じて対応することにしています。

いっぽう、
ビール大手のキリンホールディングスは、商品の配送に遅れが出る可能性があるとして、納品先の業者などに商品を多めに確保するよう依頼しているということです。

加藤官房長官「交通総量の抑制に協力を」

加藤官房長官は19日午後の記者会見で「東京大会の開催にあたっては、観客の有無にかかわらず、主として選手をはじめとした大会関係者の安全かつ円滑な輸送を図ることを目的として首都高速道路を中心に、交通状況に応じ、入り口閉鎖などの各種交通対策を行うこととされている。国民の皆さんには、ぜひご理解を賜り、大会期間を中心に車両の利用を控えるなど、交通総量の抑制にご協力をいただきたい」と述べました。