韓国軍駆逐艦 247人がコロナ集団感染 乗組員の8割以上
アフリカのソマリア沖に派遣されている韓国軍の駆逐艦で発生した新型コロナウイルスの集団感染で、乗組員全員の検査の結果、全体の80%以上の247人が感染していたことが明らかになりました。
韓国政府は輸送機を現地に派遣し、全員を早期に帰国させる方針です。
韓国海軍が海賊対策のためにアフリカのソマリア沖のアデン湾に派遣している駆逐艦で新型コロナウイルスの感染者が出たことから、301人の乗組員全員に対しPCR検査が行われました。
韓国軍の合同参謀本部は19日、全員の検査結果が出たと発表し、それによりますと、全体の82%にあたる247人の感染が確認されたということです。
また、その他の50人が陰性、4人は判定ができなかったとしています。
ことし2月に出発した駆逐艦の乗組員たちはワクチンを接種しておらず、多くが密閉されたいわゆる「3密」の環境で過ごしていたということです。
韓国政府は乗組員全員を早期に帰国させる方針で、18日午後、医療スタッフや交代の人員などが2機の輸送機で現地に向けて出発しました。
韓国メディアによりますと、交代が順調にいけば、乗組員は20日午後にも韓国に到着する見通しだということです。