冷蔵庫の食材からAIがレシピを提案 コロナ禍でサービス広がる

新型コロナの感染拡大で自宅で食事をする人が増える中、AI=人工知能などを活用し、冷蔵庫などにある食材から、自動でレシピを提案するサービスが広がり始めています。

ビールメーカー大手のサッポロホールディングスは、大手スーパーのイトーヨーカ堂などと連携して、自宅にある食材からおすすめのレシピを提案するサービスの実証実験を、このほど始めました。

AIの機能を搭載した専用のアプリを使い、ネットスーパーの購入記録や冷蔵庫で検知される食材の残りなどのデータから、その日、調理可能なメニューをおよそ1万6000種類の中から提案し、作り方も紹介します。
事業を展開するビールメーカーの保坂将志マネージャーは「利用者が増えれば家庭での食材の動きが見えるようになるので、新しい商品開発などにも生かしたい」と話していました。
また、大手電機メーカーのシャープは、電子レンジや冷蔵庫などの家電をインターネットでつなぎ、自宅にある食材の情報を入力しておくと、AIがおすすめのメニューを提案し、加熱時間なども自動で設定されるサービスを始めています。

新型コロナの感染拡大で自宅で食事をする人が増える中、日々の料理にかかる負担やいわゆるフードロスを減らす取り組みとして、今後、サービスがさらに広がることも予想されます。