イスラエル 1日の新規感染者4か月ぶり1000人超 若者に接種啓発

中東のイスラエルで、1日の新規感染者数が4か月ぶりに1000人を超えました。過去1か月間で感染した人の4割余りは、ワクチン接種が進んでいない10代で、イスラエル政府は若者への積極的な接種と感染対策の徹底を呼びかけています。

イスラエル政府は17日、新たに感染が確認された人は、1118人に上ったと発表し、ことし3月19日以来、4か月ぶりに1000人を超えました。

イスラエルではワクチン接種が進み、先月中旬までは1日の新規感染者数が1桁となる日もありましたが、先月下旬以降、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」による感染が広がり、感染者数が急増しています。

イスラエル政府によりますと、20歳以上では8割余りがワクチン接種を終えたものの、10代では3割以下にとどまっているということです。

17日までの1か月間の感染者のうち4割余りは10代だということで、イスラエル政府は、若者への積極的なワクチン接種と感染対策の徹底を呼びかけるとともに、国外から入国したあとの隔離措置や、海外渡航の制限による水際対策の強化で抑え込みを図っています。