五輪選手村で新型コロナ陽性確認 選手ら3人は同じ国の同じ競技

東京オリンピックに参加するため海外から来日し、東京中央区の選手村に滞在する選手2人が新型コロナウイルスの検査で陽性が判明したことについて、大会組織委員会は17日、選手村での陽性として発表した大会関係者1人を含め、3人は同じ国の同じ競技のグループだと明らかにしました。

組織委員会は18日、東京 中央区晴海の選手村に滞在する選手として初めて海外から来日した2人が新型コロナの検査で陽性が判明したと発表しました。

これについて組織委員会は、東京 江東区にあるオリンピックのメインプレスセンターで開いた新型コロナと暑さ対策に関する記者会見の中で、陽性となった選手2人は、17日に陽性として発表した選手村に滞在する大会関係者1人と同じ国の同じ競技のグループだと明らかにしました。

そのうえで、3人ともに選手村の外のホテルに隔離し、このグループのほかの人たちも自室での待機措置として食事も部屋でとってもらうなど、適切な対応を講じていると説明しました。

組織委員会メインオペレーションセンターの中村英正チーフは「リスクをできるだけ少なくし、迅速に対応をとるのが一番大事だ。陽性者が出たが、コントロールはできている。きちんと検査し、速やかに隔離することで安全な選手村を作っていく」と述べました。

組織委「詳細公表 個人の特定につながり適切ではない」

大会組織委員会は、新型コロナウイルスの検査で陽性となった選手や大会関係者などを毎日、発表していますが、国や地域のほか、いつ入国したのかなどの情報は明らかにしていません。

これについて18日の記者会見で、組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは「情報を詳細に公表することは個人の特定につながるので適切ではないと考えている。一方、世の中に対して説明すべきケースが発生すればしっかり対応していきたい。適切に公表することで理解を得ていきたい」と述べました。