韓国軍の駆逐艦で新型コロナ集団感染 現在68人 ソマリア沖派遣

アフリカのソマリア沖に派遣されている韓国軍の駆逐艦で、新型コロナウイルスの集団感染が発生し、これまでに乗組員68人が感染しました。また、検査結果が出ていない乗組員がおよそ200人いて、感染者はさらに増える可能性があります。

韓国海軍は、海賊対策などのためにアフリカのソマリア沖のアデン湾に駆逐艦を派遣しています。

韓国国防省などによりますと、この駆逐艦では近隣国に寄港したあとの今月、一部の乗組員が風邪のような症状を訴え、その後、新型コロナウイルスの感染が分かりました。

このため、300人余りの乗組員全員にPCR検査を行ったところ、18日午前までに合わせて68人の感染が確認されました。

また、検査の結果が出ていない乗組員がおよそ200人いて、感染者はさらに増える可能性があります。

ことし2月に韓国を出発した乗組員は、ワクチンの接種を受けていないということです。

これを受けてムン・ジェイン(文在寅)大統領は、医療チームや必要な物資を速やかに投入するよう指示を出していて、18日午後、軍の輸送機が現地に向けて出発し、乗組員を帰国させる方針です。

今月にはインド太平洋に向けて航行中のイギリス海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群でも、感染者が相次いでいることが明らかになっています。