東京都 新型コロナ 入院待機者の一時受け入れ施設を開設

東京都内で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、都は今後、病床がひっ迫した場合に備えて、入院を待たざるを得ない患者を一時的に受け入れる施設を開設しました。

感染が急拡大している都内では、入院患者が2000人を超え、変異ウイルスなどの影響などによって感染拡大が続けば医療提供体制がひっ迫の危機に直面すると指摘されています。

こうした中、東京都は今後、入院を待たざる得ない患者が発生した場合、一時的に受け入れる施設を葛飾区の平成立石病院に16日開設しました。

病院内では、会議室だった部屋に20のベッドが並べられ患者に酸素の投与ができるほか、血中の酸素飽和度や心電図をチェックできます。

また、看護師が24時間常駐して医師も診察を行います。

平成立石病院の大澤秀一院長は「いま患者が急増し今後、入院できない人も出てくると考えられる。宿泊療養や自宅療養で病状が悪化した患者の受け皿として、地域や東京のためにという思いで対応していきたい」と話していました。