仙台市内の酒類提供飲食店などに時短要請 認証店は対象外に

宮城県は県内で新型コロナウイルスの感染者が急激に増えていることを受けて、仙台市内全域の酒類を提供する飲食店などを対象に、7月21日から営業時間を短縮するよう要請することを決めました。ただ、県が認証した感染対策を強化している飲食店については、時短要請の対象外にするということです。

宮城県内で新型コロナウイルスの感染者が急激に増えていることを受け、県は対策本部会議を開きました。

この中で、特に夜の人出を抑えなければこのあとも感染拡大が続くおそれがあるとして、仙台市内全域の酒類を提供する飲食店などを対象に、営業時間の短縮要請を行うことを決めました。

期間は7月21日から8月16日までで、営業時間を午前5時から午後9時までとするよう要請します。

酒類の提供は、午後8時までとなっています。

ただ、県が認証した感染対策を強化している飲食店については、時短要請の対象外にするということです。

7月21日からは利府町で東京オリンピックのサッカーの試合が観客を入れて行われる予定で、県は、時短要請を行うことで感染拡大を抑えたい考えです。

県内の時短要請をめぐっては、6月14日にすべて解除されましたが、わずか1か月余りで再び要請が出される事態となりました。

村井知事「若い世代に感染広がっている」

宮城県の村井知事は、出張先の東京からオンラインで記者会見し「今回は40代から50代、学生も含めて、若い世代に急激に感染が広がっている。先月、時短を終了し、飲食店の皆さんは景気が戻って安どしていた中だが、再び時短要請となってしまい申し訳ない。インドで確認された変異ウイルスが広がる懸念もあり、苦渋の決断ではあるが飲食店には協力をお願いしたい」と述べました。