インドネシアからの帰国者 成田の“検疫ひっ迫”で中部空港に

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないインドネシアからの帰国者について、成田空港では東京オリンピックの選手団などの入国が相次ぎ、検疫所の業務がひっ迫するおそれがあるとして、愛知県の中部空港にチャーター機で移動してもらう措置が16日から始まりました。

感染拡大に歯止めがかからないインドネシアでは、日系企業の中に駐在員やその家族を日本に帰国させる動きが出ていて、航空各社は特別便の運航を計画しています。

こうした中、成田空港では東京オリンピックに出場する選手団などの入国が来週初めにかけてピークとなる見通しで、水際対策にあたる検疫所の業務がひっ迫したり、待機する周辺の宿泊施設の部屋が不足したりするおそれがあるということです。

このため、インドネシアからの帰国者に、成田空港から愛知県の中部空港にチャーター機で移動してもらう措置が16日から始まり、検疫所の検査で陰性が確認されたおよそ50人がチャーター機に乗り込んでいました。

帰国者は国が確保する中部空港の周辺の宿泊施設で10日間、待機する予定です。