東京 1271人感染確認 3日連続1000人超は第3波以来 新型コロナ

東京都内では、16日新たに1271人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、3日連続で1000人を超えました。3日連続で1000人を超えるのは年明けに一気に感染が拡大した第3波以来で、16日までの7日間平均は、ことし4月から5月にかけての第4波のピークを上回り、感染が急速に拡大しています。

東京都は、16日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて1271人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日に1000人を超えるのは3日連続です。

3日連続で1000人を超えるのは年明けに一気に感染が拡大した第3波以来です。

1週間前の金曜日より449人多くなりました。

また16日までの7日間平均は946.3人となり、ことし4月から5月にかけての第4波のピークを上回りました。

前の週の137.8%で、感染の急拡大が続いています。

都の担当者は「増加のペースを踏まえると、来週以降も1000人を超える日が続くことも十分考えられる。梅雨も明けて夏休みの行楽シーズンに入るが、自分や家族が感染しないためにも不要不急の外出を自粛し、会食は控えてほしい」として、感染リスクを避ける行動の徹底を呼びかけています。

1271人の年代別は10歳未満が53人、10代が109人、20代が431人、30代が265人、40代が201人、50代が142人、60代が40人、70代が17人、80代が9人、90代が3人、100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている482人の内訳は、「家庭内」が最も多く255人、「職場内」が82人「施設内」が40人「会食」が39人、などとなっています。

このうち「施設内」では、学習塾でクラスターが発生し、小学生12人の感染が確認されたということです。

これで都内で感染が確認されたのは18万6698人になりました。

16日時点で入院している人はきのうより140人増えて2224人で、「現在確保している病床に占める割合」は37.8%です。


一方、都の基準で集計した16日時点の重症の患者は15日より4人減って53人で、重症患者用の病床の13.5%を使用しています。


また都は、感染が確認された70代の男性1人が死亡したことを明らかにしました。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2267人になりました。

インドで確認「L452R」変異ウイルス 過去最多303人感染確認

東京都は、16日都内で新たに303人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日に発表される人数としてはこれまでで最も多くなりました。

検査の実施件数に占める割合は33.4%と、はじめて30%を超え拡大が続いています。
303人のうち、感染経路がわかっているのは90人で、保育園や学童保育で子どもが感染したケースや、家庭内で高校生から両親に感染したケースなどがあったということです。

都の担当者は「陽性者数が日増しに増え、広がりが見られる。急速な置きかわりを懸念している」と話しています。

これでこの変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で1810人になりました。

小池知事「職域接種では50代優先を」

小池知事は記者会見で、新型コロナウイルスに感染した50代の入院患者が多く重症化する割合も高くなっているとして、ワクチンの職域接種では50代を優先するなどこの年代に向けた対策を強化する必要があるという考えを示しました。

この中で小池知事は「高齢者へのワクチン接種が進み、感染する高齢者が減っていくことで比率的に50代が増えてきている。入院患者は50代が最も多い。変異ウイルスの影響で新規陽性者に占める重症患者の割合はどの年代でも増えているが、特に50代の増加が顕著だ」と説明しました。

そのうえで「50代はまだワクチンが行きわたっていないので、これまで以上に強い危機感を持ってほしい。職域接種では50代の方々を優先するよう進めていただきたい。50代を中心にいかに感染を抑えるかが全体のコロナ対策では大きくものをいう」と述べ、この年代に向けた対策を強化する必要があるという考えを示しました。

また「ワクチンが行き渡るまでの間は何としても感染拡大を防いでいかなければならない。不要不急の外出、都と県の境をまたぐ移動は極力、控えていただきたい。オリンピックの観戦はぜひ自宅で家族とお願いしたい」と呼びかけました。