五輪 観客問題 小池知事 “大会に関係なくコロナ対策が優先”

東京オリンピックの都内の会場を無観客とすることについて、小池知事は、関係機関の合意事項には、新型コロナウイルスの感染状況などに大きな変化が生じた場合は対応を検討するという項目があるとする一方「コロナ対策をしっかりすることが優先される」と述べました。

東京オリンピックの観客の扱いをめぐっては、7月8日に大会組織委員会や政府、東京都、IOC=国際オリンピック委員会などの5者協議で、都内の会場を無観客とすることを決めましたが、14日にIOCのバッハ会長が菅総理大臣と会談した際、感染状況が改善した場合は観客を入れることも検討してほしいと伝えたと一部で報じられています。

これに関連し、小池知事は16日午前、都庁で記者団に対し、5者協議の合意事項には感染状況などに大きな変化が生じた場合は速やかに観客についての対応を検討するという項目があると説明しました。

一方で、小池知事は「都内の新規陽性者が1000人台になっているが、これを1日も早く抑えることはオリンピックに関係なく必要なことだ。東京で開かれるので多くの皆さんに直接、見ていただきたいが、コロナ対策をしっかりすることが優先される」と述べました。