トルコ 名門国立大学 大統領任命の学長解任 批判の声が影響か

トルコの大統領府は、名門国立大学の学長人事をめぐって、エルドアン大統領が任命した与党と深い関係にあるとされた人物を解任したと明らかにしました。
大学の自治を脅かすとして大統領への批判にもつながっていたことから、政権側が早期の幕引きを図ったものとみられます。

トルコの大統領府は15日に出した官報で、ことし1月にエルドアン大統領が任命した、最大都市イスタンブールにあるボアジチ大学のメリフ・ブル学長を前日付けで解任したと明らかにしました。

ブル氏は政権与党「公正発展党」から地方議会選挙に立候補することを希望していたとされ、政権与党と深い関係にあると指摘されていて、学長の任命は大学の自治を脅かすとして批判の声が集まりました。

キャンパス内外で抗議活動が続き、ことし2月には警察が介入して学生らおよそ160人が一時拘束される事態になっていました。

大統領府は任命から半年余りで解任に至った理由を明らかにしていませんが、政権側が早期の幕引きを図ったとみられます。

解任を受けて、大学のキャンパスでは抗議を続けてきた学生たちが拍手をするなどして決定を歓迎していました。

トルコでは、市民らおよそ250人が死亡したクーデター未遂事件から15日で5年がたちましたが、この間、反対勢力への締めつけなど、強権的な政権運営を続けてきたエルドアン政権には、国内でもさまざまな批判が顕在化しています。