五輪 陸上日本選手団 オンラインで結団式「全力で戦い抜こう」

今月23日に開幕する東京オリンピックに向けて、陸上の日本選手団の結団式がオンラインで行われ、選手を代表して女子100メートルハードルの寺田明日香選手が「未来につながるパフォーマンスをしたい」と決意を述べました。

東京オリンピックの陸上の代表選手は男女合わせて65人で、前回1964年の東京大会に次ぐ史上2番目の規模となっています。

15日はオンラインで結団式が行われ、はじめに日本選手団の総監督も務める日本陸上競技連盟の尾縣貢会長があいさつしました。

尾縣会長は、この中で「逆境の中、オリンピックの開催を信じてトレーニングを続け、出場権を獲得した選手に心から敬意を表す。世界の選手たちと楽しみながら、しのぎを削ることで、世界中のパンデミックで苦しんでいる人たちに希望や元気を届けられると思う。ぜひ、将来にスポーツの力をつなげましょう」と選手たちに語りかけました。

このあと選手を代表して、6歳の娘を育てながらオリンピックに臨む、女子100メートルハードルの寺田選手がコロナ禍での開催を踏まえたうえで決意を述べました。

寺田選手は「昨年、状況が一変し、自問自答する日々が続きましたが、一児の母である私は、多くの子どもたちに頑張ることの尊さや、スポーツを通じて人生を豊かにできるということを伝え続けたいと思いました。今大会は無観客の開催になりましたが、メディアを通じて多くの方に応援してもらっていることを胸に、未来につながるパフォーマンスをしたいと強く思っています」と話しました。

そして「私たち選手団はワンチーム。背中を押してくれる人の思いとともに、全員が全力で戦い抜いていきましょう」と呼びかけました。

東京オリンピックの陸上競技は7月30日に始まり、大会最終日の8月8日まで10日間にわたって48種目が行われます。