大手コンビニ3社 3~5月決算 増収増益も2年前と比べ売り上げ減

コンビニ大手3社のことし5月までの3か月間の決算は、去年の同じ時期と比べて、いずれも増収増益となりました。ただ、新型コロナウイルスの感染が広がる前の2年前と比べると、売り上げは依然、マイナスとなっていて、感染拡大の影響が根強く残った形です。

国内のコンビニ大手3社が15日までに発表したことし3月から5月までの3か月間の決算によりますと、売り上げに当たる営業総収入や営業収益は去年の同じ時期に比べ、
▽セブン‐イレブン・ジャパンが6%、
▽ローソンが8%、
▽ファミリーマートが13%、それぞれ増加しました。

これは、リモートワークが普及する中、住宅地の店舗を中心に総菜や冷凍食品の販売が好調だったことなどによるものです。

この結果、本業のもうけを示す利益は、
▽セブン‐イレブン・ジャパンが603億円で15%増えたほか、
▽ローソンが去年のおよそ4倍の106億円、
▽ファミリーマートが去年の3倍余りの280億円となりました。

ただ、各社の業績を新型コロナウイルスの感染が広がる前の2年前と比べると、都心部を中心に客数が伸び悩んだことなどから売り上げは1%から5%、依然マイナスとなっていて、感染拡大の影響が根強く残った形です。

このため各社では、コロナ禍の生活様式の変化に対応した店舗の改装やレイアウトの見直しを進めるなどして、新たな需要を取り込み、収益の回復を図りたいとしています。