東京都 新型コロナ 4人死亡 新たに1308人感染 2日連続1000人超

東京都内では15日、新たに1308人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、2日連続で1000人を超えました。1週間前の木曜日からおよそ400人増えていて、感染の急拡大が続いています。また、都は、感染が確認された4人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は15日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて1308人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では14日、1000人を再び超え、これで2日連続で1000人を超えました。

1週間前の木曜日より412人多く、感染の急拡大が続いています。

15日までの7日間平均は882.1人となり、前の週の132.9%となりました。

15日の1308人の年代別は
▽10歳未満が50人、
▽10代が103人、
▽20代が450人、
▽30代が256人、
▽40代が211人、
▽50代が153人、
▽60代が50人、
▽70代が20人、
▽80代が10人、
▽90代が5人です。

高齢者の感染は比較的、抑えられている一方、20代と30代で全体のおよそ54%を占めていて若い世代での感染の広がりが続いています。

15日の1308人のうち、感染経路がわかっている474人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く270人、
▽「職場内」が87人、
▽「会食」が28人、
▽「施設内」が19人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは18万5427人になりました。

15日時点で入院している人は14日より61人増えて2084人で「現在確保している病床に占める割合」は35.4%です。

一方、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は、14日より3人増えて57人で、重症患者用の病床の14.5%を使用しています。

また、都は、感染が確認された70代の男性1人、80代の男性2人と女性1人の合わせて4人が死亡したことを明らかにしました。

このうち80代の男性1人は、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していたということです。

都内でこのウイルスに感染して死亡したのは4人目です。

これで都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2266人になりました。

菅首相「都と連携し 対策をしっかり」

菅総理大臣は15日午後、視察先の成田空港で記者団に対し「東京都と連携しながら対策をしっかりやっていく。まさに切り札であるワクチン接種にしっかりと対応していくことが大事だ。間違いなくワクチン接種は非常に効果があると思っているので、しっかり行っていきたい」と述べました。

小池知事「とてもスピードが速い」

東京都の小池知事は15日夜、都庁で記者団に対し都内の感染確認が2日連続で1000人を超えたことについて「とてもスピードが速いことを実感する。ワクチンが十分に行き渡っていない間をどうしのぐかという話で、20代も重症化するケースが出ていて、若いから大丈夫とは言っていられない。テレワークの徹底を改めてお願いする。危機感を共有したい」と述べました。

インドで確認「L452R」変異ウイルス 新たに177人感染

東京都は15日、都内で新たに177人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日に発表される人数としてはこれまでで2番目に多くなりました。

検査の実施件数に占める割合は29.9%でした。

177人のうち、感染経路がわかっているのは58人で、内訳は、
▽家庭内が45人、
▽職場内が7人、
▽会食が2人などとなっています。

これでこのウイルスへの感染が確認されたのは、都内で1507人になりました。