ミャンマー 火葬場に次々と遺体 感染急拡大で6日連続死者最多

クーデター後の混乱が続き、医療機関も十分に機能していないミャンマーでは、新型コロナウイルスの感染の急拡大に歯止めがかからず、火葬場には対応しきれないほどの遺体が次々と運び込まれる事態となっています。

ミャンマーの保健当局の発表によりますと、14日までに確認された新型コロナウイルスの感染者は累計で20万8357人に上り、このうち7月に入ってから確認された感染者が全体のおよそ4分の1を占めています。

また、1日に確認される死者数も14日まで、6日続けて過去最多を更新するなど、感染拡大に歯止めがかからない状態となっています。

検査数に占める陽性者の割合も、ここ数日、30%を超えていて、地元メディアは実際の感染者数や死者数は当局の発表より、はるかに多いとみられると伝えています。

こうした中、各地の火葬場には対応しきれないほどの遺体が次々と運び込まれる事態となっています。

最大都市ヤンゴンの火葬場では、1つの焼き場で複数の遺体を同時に焼いても追いつかず、運び込まれた遺体が敷地内に収まらない状態になっています。

ミャンマーでは、クーデター後の混乱が続き、医療機関も十分に機能していないため、感染者や感染が疑われる人の多くが、自宅での療養を余儀なくされ、医療用酸素の不足も深刻になっていて、各地の酸素工場の前には看病する家族などの長い列ができる事態となっています。

現地の日本大使館は在留邦人にメールを配信し、一時帰国の検討を促しています。