高知県の一部自治体 ワクチン接種 若い世代の予約 想定下回る

新型コロナウイルスのワクチン接種について、64歳以下の一般接種の予約を進めている高知県内の一部の自治体では、働き盛りや若い世代の予約が想定を大きく下回っていることが分かりました。

このうち高知県土佐市では、19歳から64歳の接種について、すでに始まっている個別接種に加えて、今月24日から集団接種を行う予定で、先月末から予約の受け付けを始めています。

ところが、集団接種では合わせて5200人の枠があるのに対し、予約が埋まっているのはおよそ1700人分、率にして全体の33%にとどまっていることが、市のまとめで分かりました。

集団接種を予約している人に、すでに個別接種を終えた人を加えると、人口に対する割合は、今月9日の時点で、
▽60歳から64歳が55%、
▽50代が47.5%、
▽40代が33%、
▽30代が24%、
▽19歳と20代は19.2%と、
若くなるほど割合が低くなっているということです。

また、高知県仁淀川町でも14日から、12歳から59歳までの町民を対象にした集団接種を始めましたが、1100人分の枠に対し、予約はおよそ650人と、58%にとどまっているということです。

高知県は、高齢者に比べ、若い世代は副反応を心配する人や感染しても軽症で済むと考えている人がいるのではないかと分析しています。

県ワクチン接種推進室の小野哲郎室長は「同年代で接種した人がまだ少ない状況で、様子をみている人もいると思う。接種するかどうかは本人の判断になるが、まずはワクチンの正しい情報を知ってもらうことが重要だ」としています。