英空母打撃群でコロナ感染者約100人か 日本にも寄港予定

インド太平洋に向けて航行中で日本にも寄港する予定のイギリス海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群の中で、新型コロナウイルスの感染者が相次いでいることがわかりました。感染者は100人ほどにのぼるとみられますが、イギリス海軍は対策を講じており今後の航行に影響はないとしています。

イギリス海軍によりますと、インド太平洋に向けて航行中の最新鋭の空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群で定期的に行っているウイルス検査の結果、複数の乗組員の感染が確認されたということです。

公共放送BBCは、感染者は100人ほどにのぼると伝えています。

海軍の報道官は乗組員らはいずれもワクチンの接種を完了し隔離措置をとっているほか、マスクの着用や人との間の距離の確保といった対策を講じているとして今後の航行に影響はないとしています。

空母打撃群は空母クイーン・エリザベスのほかアメリカの駆逐艦やオランダのフリゲート艦などで構成され、乗組員などは合わせておよそ3700人にのぼります。

今月11日から12日にかけてソマリア沖のアデン湾で日本の海上自衛隊の護衛艦などと共同訓練を実施し、今後は日本にも寄港する予定です。

空母打撃群とは

「空母打撃群」とは、航空機を搭載し、海上で航空基地の役割を果たす空母を中心に、巡洋艦や駆逐艦などとともに編成される戦闘部隊です。

空母に搭載した戦闘機による攻撃を繰り返すことができ、巡洋艦の巡航ミサイルなどと組み合わせることで強力な打撃力を発揮します。

空母打撃群に加わるさまざまな艦艇は、空母を敵のミサイルや海中からの攻撃から守る役割も担います。