京都 祇園祭2年ぶりの「山鉾建て」前祭参加の11基建ち並ぶ

京都の祇園祭で、山や鉾を組み立てる「山鉾建て」が2年ぶりに行われ、14日、前祭にあわせて11基の山や鉾が建ち並びました。

ことしの祇園祭は新型コロナの影響で、最大の見どころの「山鉾巡行」は去年に引き続き中止されますが、山や鉾を組み立てる「山鉾建て」は、2年ぶりに行われました。

「山鉾巡行」の代わりに、今月17日の前祭と24日の後祭には、それぞれの代表がさかきを手にお旅所を拝礼する行列が行われ、14日で前祭に参加する山鉾のうち11基が建ち並びました。

京都市の中心部では、あちこちに山や鉾が見られるようになっていて、このうち「月鉾」は、鉾のまわりに刺しゅうがほどこされた大きなじゅうたんがかけられているほか、随所に金細工があしらわれているのが特徴です。

月鉾保存会の中嶋恒雄幹事は「2年ぶりということで、懐かしい感じがします。山鉾は動かないと寂しいし、本来の厄よけという部分もあるので、来年はできれば巡行したいと思います」と話していました。

ことしの「山鉾建て」は、技術の継承のため行われていて、祇園祭山鉾連合会では、感染対策のため観覧は控えるよう呼びかけています。