SDGsは「1人も取り残さない」をスローガンに、2030年までに貧困や飢餓をなくし医療や教育を普及することを目指すもので、2015年にすべての国連加盟国が賛成して採択されました。
国連では、各国が取り組みの達成状況などを報告する閣僚級の会合が13日から始まり、国連のグテーレス事務総長は「われわれは目標から遠ざかっている現実に向き合わなければならない」と述べ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、2030年までの目標達成は難しくなっているという認識を示しました。
そのうえで、SDGsを再び軌道にのせるためには、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配や、気候変動に対応するための先進国から途上国への支援などが鍵を握っていると指摘し「社会や経済、そして地球にとっていまが極めて重要な時で、われわれは力を結集しなければならない」と呼びかけました。
今回の会合では、42か国がSDGsの達成状況をオンライン形式で報告することになっていて、15日には日本が4年ぶりに報告を行う予定です。
SDGsの達成状況 各国が報告 国連閣僚級会合が始まる
国連が定めた持続可能な開発目標=SDGsの達成状況を各国が報告する会合が始まり、国連のグテーレス事務総長は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で目標の達成が難しくなっているとして、ワクチンの公平な分配や気候変動対策などで各国が結束するよう呼びかけました。
国連事務総長「目標から遠ざかっている」

北朝鮮 “経済制裁など達成に悪影響”
今回の会合では、北朝鮮がSDGsの達成状況について初めて報告書を提出しました。
それによりますと、北朝鮮はSDGsを達成するため、国内法などを踏まえて独自の目標をつくり全国規模で取り組んでいるとしていて、無償の住宅を各地に建設するなどして市民生活が向上したと説明しています。
一方で、目標達成に向けた課題も示し、ここ数年、穀物の生産が目標に届いていないと明らかにしたほか、安全な水を飲めるのは人口の61%にとどまり、医薬品や医療設備、それに医療従事者が不足しているなどとしています。
そのうえで、経済制裁や相次いだ自然災害、それに新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、北朝鮮のSDGsの達成に悪影響を及ぼしたとしています。
それによりますと、北朝鮮はSDGsを達成するため、国内法などを踏まえて独自の目標をつくり全国規模で取り組んでいるとしていて、無償の住宅を各地に建設するなどして市民生活が向上したと説明しています。
一方で、目標達成に向けた課題も示し、ここ数年、穀物の生産が目標に届いていないと明らかにしたほか、安全な水を飲めるのは人口の61%にとどまり、医薬品や医療設備、それに医療従事者が不足しているなどとしています。
そのうえで、経済制裁や相次いだ自然災害、それに新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、北朝鮮のSDGsの達成に悪影響を及ぼしたとしています。