野党 西村大臣の辞任求める 酒販売事業者への要請撤回などで

酒の販売事業者に対し、酒の提供停止に応じない飲食店との取り引きを行わないよう求める要請を、政府が撤回したことなどを受け、野党側は、混乱を招いた西村経済再生担当大臣の責任は重大だとして、辞任を求めました。

新型コロナウイルス対策で政府は、酒の販売事業者に対し、緊急事態宣言の対象地域などでは酒の提供停止に応じない飲食店との取り引きを行わないよう要請するなどの対応をとっていましたが、関係者から反発が相次ぎ、撤回しました。

立憲民主党、共産党、国民民主党の国会対策委員長らは、国会内で会談し「関係者の混乱や不信を招いた責任は重大で、撤回しても国民の信任は得られない」として、西村経済再生担当大臣の辞任を求めていくことで一致しました。

このあと、立憲民主党の安住国会対策委員長は、自民党の森山国会対策委員長と会談し、西村大臣の辞任を要求し、森山氏は「厳しい意見があったことを二階幹事長に伝えたい」と述べました。

一方、安住氏は、来週に迫った東京オリンピックの開幕を前に、臨時国会を召集するよう重ねて求めたのに対し、森山氏は、新型コロナ対応に加え、来年度の予算編成が控えていることなどから、応じられないという考えを伝えました。