韓国 新型コロナ 1日の感染者最多に 首都圏以外も規制強化へ

韓国では、インドで確認された変異ウイルスによる感染が拡大し、13日、1日の新型コロナウイルスの感染者は初めて1600人を超えました。ソウルなどの首都圏から感染が全国へ広がることが懸念されていて、韓国政府は、首都圏以外の地域についても規制措置のレベルを引き上げることを決めました。

韓国政府によりますと、13日、1日で新たに確認された感染者は1615人と、これまでで最も多かった今月9日よりも230人以上増えて、過去最多となりました。

このうち、ソウルが638人となるなど、首都圏が全体の70%以上を占めていて、首都圏では12日から規制措置のレベルが最も高い第4段階に引き上げられました。

また、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」が広がりを見せる中、首都圏以外でも400人以上の感染が確認され、全国への感染拡大が懸念されています。

こうした状況を受けて韓国政府は、首都圏以外の地域についても一部を除き、15日から規制措置のレベルを第2段階に引き上げると発表しました。

キム・ブギョム(金富謙)首相は、14日朝の対策会議で「休暇の時期を迎えて地域間の移動が増え、ウイルスが広がる危険がある」と述べ、規制強化に理解を求めました。