南アフリカ 略奪行為相次ぐ 死者70人超 軍派遣も鎮静化できず

南アフリカでは、最大都市ヨハネスブルクなどで、ズマ前大統領の収監に対する抗議デモが一部暴徒化し、大規模な略奪行為が起きていて政府は軍を派遣したものの、事態を鎮静化できていません。混乱が広がる中、死者は70人を超えました。

南アフリカでは、ズマ前大統領が、在任中の汚職疑惑に関連して、収監されたことに対する支持者のデモが起きていましたが、一部が暴徒化し、これをきっかけに群衆がヨハネスブルクなどで、ショッピングモールに押し入り、略奪行為が相次いでいます。

12日夜、政府は2500人の兵士の派遣を発表し、これまでに1234人を拘束しましたが事態を鎮静化できず、13日の日中も各地で略奪が続きました。

このうち、ヨハネスブルク南部のショッピングモールでは、押し寄せた群衆が将棋倒しになり、地元の州当局は10人が死亡したと発表するなど、当局のまとめでは死者は各地で合わせて72人となりました。

また、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ワクチンの接種会場の多くが一時的に閉鎖を余儀なくされ、感染対策にも影響が出ています。

南アフリカは、少数の白人が大多数の黒人を支配したアパルトヘイト=人種隔離政策が撤廃されて1994年に民主化しましたが、ラマポーザ大統領は12日の演説で、「民主化以降の歴史の中で、異例の暴動だ」と述べるなど、事態が収まる見通しはたっていません。