国際

マレーシア 新型コロナ 一日の感染者数初の1万人超に

新型コロナウイルスの感染が広がっているマレーシアでは、経済活動を厳しく制限するいわゆるロックダウンを1か月以上も続けていますが、感染拡大に歯止めがかからず、一日の感染者数が初めて1万人を超えました。
マレーシア政府は13日、新型コロナウイルスの1日の感染者が1万1079人と初めて1万人を超えたと発表し、14日は、さらに増えて1万1618人と、過去最高を更新したということです。

マレーシアでは先月1日から、経済活動や人の移動を厳しく制限するいわゆるロックダウンを続けていて、人々の外出は生活必需品の買い出しや通院などを除いて認められていません。

ロックダウンは、すでに1か月半にわたって続いていますが、マレーシア政府は、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」の広がりが、今のロックダウンでは抑え切れていないという見方を示しています。
ロックダウンが長期化する中で、首都クアラルンプールをはじめ国内各地では、生活の糧を失って、困窮する市民が増えています。

手元の食料が尽きて追い詰められた人たちは、支援を求めて住宅の窓などに、白い布や旗を掲げるようになりました。

支援団体がこうした住宅を訪ねて食料の支援を行っているほか、近所の住民どうしが食べ物を分けて助け合うケースも増えています。

マレーシア政府は緊急の財政支援を決めていますが、感染拡大を抑え込むめどは立たず、ロックダウンはさらに長期化する様相を呈しています。

日系企業の工場 稼働停止相次ぐ

東南アジアで感染が拡大していることで、現地に進出する日系企業の間にも影響が広がっています。

マレーシアでは経済活動を厳しく制限するロックダウンが続いている影響で、大手自動車メーカーのトヨタ自動車が、年間5万台以上を生産する組み立て工場の稼働を先月から停止しています。

ホンダも自動車の組み立て工場の稼働を先月から停止していて、大手自動車メーカーの生産への影響は1か月以上にわたって続いています。

一方、インドネシアとタイでも感染が拡大していますが、トヨタやホンダ、それにスズキなど大手自動車メーカーの現地の工場は、今のところ稼働を続けているということです。

ただ、インドネシアでは医療体制がひっ迫する中で、一部の大手企業の間で、駐在員を帰国させる動きが出ています。

日系企業にとって東南アジアは、重要な生産拠点となっていますが、感染拡大の長期化で影響がさらに広がることが懸念されています。

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