新型コロナ 11都道府県の感染状況 5指標7項目(12日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、今月12日の時点で緊急事態宣言が出されている東京都と沖縄県、「まん延防止等重点措置」が適用されている4府県、今月11日まで「まん延防止等重点措置」が適用されていた5道府県の合わせて11都道府県では、東京都と沖縄県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽東京都で32%
▽沖縄県で35%
▽埼玉県で25%
▽千葉県で34%
▽神奈川県で30%
▽大阪府で18%
▽北海道で14%
▽愛知県で12%
▽京都府で13%
▽兵庫県で13%
▽福岡県で10%です。

医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽東京都で32%
▽沖縄県で40% ※「40.5%」を四捨五入
▽埼玉県は適用外
▽千葉県は適用外
▽神奈川県は適用外
▽大阪府で32%
▽北海道で47%
▽愛知県は適用外
▽京都府は適用外
▽兵庫県は適用外
▽福岡県も適用外です。

「適用外」については、文末を参照してください。

医療ひっ迫 重症者用の病床使用率

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽東京都で43%
▽沖縄県で59%
▽埼玉県で14%
▽千葉県で16%
▽神奈川県で19%
▽大阪府で13%
▽北海道で7%
▽愛知県で10%
▽京都府で5%
▽兵庫県で12%
▽福岡県で4%でした。

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽東京都で44人
▽沖縄県で43人
▽埼玉県で20人 ※「19.5人」を四捨五入
▽千葉県で22人
▽神奈川県で25人
▽大阪府で18人
▽北海道で12人
▽愛知県で9人
▽京都府で8人
▽兵庫県で6人
▽福岡県で8人でした。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽東京都で6.8%
▽沖縄県で3.4%
▽埼玉県で4.1%
▽千葉県で5.6%
▽神奈川県で7.2%
▽大阪府で1.4%
▽北海道で2.5%
▽愛知県で1.7%
▽京都府で2.7%
▽兵庫県で2.6%
▽福岡県で1.7%となっています。

新規感染者数

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽東京都で38人
▽沖縄県で23人
▽埼玉県で14人
▽千葉県で19人
▽神奈川県で23人
▽大阪府で12人
▽北海道で7人
▽愛知県で6人
▽京都府で7人
▽兵庫県で5人
▽福岡県で6人となっています。

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽東京都で62%
▽沖縄県で56%
▽埼玉県で52%
▽千葉県で59%
▽神奈川県で58%
▽大阪府で69%
▽北海道で49%
▽愛知県で46%
▽京都府で48%
▽兵庫県で65%
▽福岡県で47%となっています。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。