梶山経済産業相「完璧な電源はない」 太陽光のコスト試算うけ

太陽光の発電コストが2030年時点では原子力のコストよりも下がるとした経済産業省の試算について、梶山経済産業大臣は、「1つの電源で完璧な電源は今のところない」と述べ、再生可能エネルギーと原子力などを組み合わせ、最適な電源構成になるよう議論を深めたいという考えを示しました。

経済産業省は12日、2030年時点での電源別の発電コストについて試算を公表し、事業用の太陽光発電が原子力を初めて下回り、最も安くなるという見通しを明らかにしました。

これについて、梶山経済産業大臣は、閣議のあとの記者会見で、「太陽光発電は発電技術全体の中で低廉なものだ」と評価する一方「天候によって発電量が変動する電源が大量に導入されると、蓄電池の活用や火力発電の効率性の低下など、費用が高まる」と指摘しました。

そのうえで「特定の電源のみではなく、原子力を含めたあらゆる選択肢を追求していくことが必要だ。1つの電源で完璧な電源は今のところない」と述べ、再生可能エネルギーと原子力などを組み合わせ、最適な電源構成になるよう議論を深めたいという考えを示しました。

経済産業省は、中長期的なエネルギー政策の土台となる「エネルギー基本計画」の改定案を7月下旬にも有識者の会議で示す方針です。

経済同友会 櫻田代表幹事「ハードルある」

太陽光の発電コストが2030年時点では原子力のコストよりも下がるとした経済産業省の試算について、経済同友会の櫻田代表幹事は、13日の定例会見で「試算が事実であれば喜ぶべきであろうと思うが、越えていかないといけないハードルもある」と述べ、大規模な太陽光パネルを設置するための用地の確保などが課題になるという認識を示しました。

また、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」などの実現を政府が目標に掲げていることに触れ「原発なしで達成できる可能性はゼロだ」と述べ、日本としては原子力の依存度を下げつつも、バランスをとった電源構成を目指す必要があるという考えを示しました。