南ア ショッピングモール大規模略奪横行 軍展開も沈静化せず

南アフリカで、新型コロナウイルスの感染が広がり外出が制限される中、最大都市ヨハネスブルクなどで、ショッピングモールに対する大規模な略奪行為が横行し、政府は軍の展開を始めました。ただ事態は沈静化せず、対応に苦慮しています。

南アフリカでは、ズマ前大統領が今月7日、在任中の汚職疑惑をめぐって収監されたことに対して、支持者のデモが起きていましたが、9日以降一部が暴徒化し、道路を封鎖してトラックに放火しました。

これをきっかけに、最大都市のヨハネスブルクや南東部のダーバンで、ショッピングモールに数百人の群衆が押し入って商品を奪う行為が横行し、12日の日中も続きました。

政府によりますと、これまでに6人が死亡したほか480人余りが拘束されたということです。

ラマポーザ大統領は12日夜、国民向けに緊急の演説を行い「暴力と混乱を拒否する。新型コロナウイルスのワクチン接種にも深刻な遅れが出ている」と述べ、警察を支援するため、軍の展開を許可したことを発表しました。

しかしその後も略奪行為は続き、政府は対応に苦慮しています。

背景には、世界最悪とされる経済格差のもとで、外出制限によって貧困層の経済的な苦境が一層深まっていることもあると指摘されています。

こうした中、南アフリカの商工会議所は、声明で、「投資先としてのイメージが損なわれている」として、新興国として知られる経済への影響に対する懸念が高まっています。