5G活用 仮想現実で歯科手術の遠隔指導の実証実験

高速・大容量の通信規格「5G」を活用してVR=仮想現実の空間上でつながることで、離れた場所にいる若手の歯科医師の手術を支援しようというサービスの実証実験が行われました。

この実証実験は「5G」を活用した歯科クリニック向けの支援サービスを開発するため、通信大手のソフトバンクやVRなどの技術を持つIT会社が行いました。

実験ではまず、東京にいる指導医と大阪の若手の歯科医師がゴーグル型端末を装着し、仮想現実上に3Dで再現された実際の患者の骨を同時に触りながら、指導医側がインプラント手術の手順を説明しました。

そして3Dで再現された骨と実在のあごの模型を見比べながら、動脈や神経の位置を確認して丁寧にメスを入れ、手術の実習を行っていました。

手術指導をめぐっては、コロナ禍で勉強会が中止になることが増え、若手の歯科医師が技能を高める機会が減っていることが課題になっているということです。

歯科医療の支援サービスを手がける会社の社長で、歯科医師の宇野澤元春さんは「歯科医師が都市部に集中する地域偏在が課題となる中、こうしたサービスが普及すればコロナ禍の地方のクリニックでも高度な医療が展開できる」と話していました。

5Gを活用した遠隔指導は、農業の現場でもNTT東日本と東京都が連携して実験を始めていて、コロナ禍などをきっかけに各社のサービス開発が広がっています。