福島第一原発 デブリ取り出しロボット 英国から神戸の工場に

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉で、最大の難関とされる「燃料デブリ」取り出しのためにイギリスで開発されていたロボットが、12日に性能を確認する試験が行われる神戸市の工場に運び込まれました。東京電力は、来年中のデブリの取り出し開始を目指すとしています。

このロボットは、福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料いわゆる「燃料デブリ」の取り出しのために開発され、10日に世界最大級の輸送機で空輸されたあと、12日に神戸市にあるメーカーの工場に運び込まれました。

「燃料デブリ」取り出しについて、東京電力と国は、1号機から3号機のうち調査が最も進んでいる2号機から着手する計画です。

今後、神戸市の工場で性能を確認する試験などを行い、来年初めには福島第一原発に近い福島県楢葉町にある試験施設に運び、実際の現場を再現した状況で操作の訓練を行う予定です。

「燃料デブリ」の取り出しは、福島第一原発の廃炉で最大の難関とされ、東京電力は当初、ことし中に始める計画でしたが、新型コロナウイルスの影響でロボットの開発が遅れ、来年中の取り出し開始を目指すとしています。

東京電力「安全を第一に作業を進める」

「燃料デブリ」取り出しのために開発されたロボットが神戸市の工場に到着したことについて、東京電力の担当者は12日の会見で「デブリ取り出しの予定まで時間は限られているので、しっかり準備と訓練を行い、そのうえで、安全を第一に作業を進める」と述べました。