東京都 新型コロナ 502人感染確認 先週月曜日より160人増

東京都内では12日、新たに502人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、23日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。都の担当者は「月曜日に500人を超えるのはとても多いという認識で、特に20代と30代が多い。きょうから緊急事態宣言の期間に入ったが、改めて不要不急の外出自粛をお願いしたい」と呼びかけています。

東京都は、12日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女あわせて502人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の月曜日より160人増え、23日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

土日に休診の医療機関が多く1週間のなかでも比較的、感染確認が少ない傾向にある月曜日に500人を超えるのは、およそ2か月前のことし5月10日以来です。

12日までの7日間平均は756.7人で、前の週の129.2%となりました。

12日の502人の年代別は、
▼10歳未満が25人
▼10代が33人
▼20代が172人
▼30代が102人
▼40代が91人
▼50代が50人
▼60代が16人
▼70代が8人
▼80代が3人
▼90代が2人です。

感染経路がわかっている204人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く102人
▽「職場内」が42人
▽「会食」が17人
▽「施設内」が12人などとなっています。

都の担当者は「月曜日に500人を超えるのはとても多いという認識だ。特に20代と30代が多く、会食やレジャーによる感染が散見される。きょうから緊急事態宣言の期間に入ったが、改めて不要不急の外出自粛をお願いしたい」と呼びかけています。

これで都内で感染が確認されたのは18万2140人になりました。

12日時点で入院している人は11日より45人増えて1947人で、「現在確保している病床に占める割合」は33.1%です。

一方、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より6人減って55人で、重症患者用の病床の14.0%を使用しています。

都によりますと、12日の重症者には基礎疾患のない10歳未満の女の子が含まれていて、都内で10歳未満の子どもが重症と確認されたのは初めてとみられるということです。

また、12日、死亡が確認された人はいませんでした。

都内新規陽性者数 7日間平均 増加ペースが加速

都内では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、新規陽性者数の7日間平均は増加ペースが速くなっています。

都内の7日間平均は、ことし5月中旬から減少し、6月には400人を切りました。

しかし、その後、増加に転じて6月22日に再び400人を超えました。

その8日後の30日には500人を超えて、さらにその6日後の7月6日には600人を超えました。

その後も増加に歯止めがかからず、600人を超えた4日後の10日には700人を超えました。

都の専門家は「人の流れの増加や感染力が強い変異ウイルスの影響により、第3波を超える急激な感染拡大の危険性が高くなる」としています。

インドで確認の変異ウイルス 新たに87人確認

東京都は、12日、都内で新たに87人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

これでこのウイルスへの感染が都内で確認されたのは、あわせて1000人を超えて1014人になりました。

12日の87人のうち感染経路がわかっているのは29人で、内訳は、
▼家庭内が14人
▼職場内が10人などとなっています。

職場内のうち、7人は同じ職場で働く30代から60代の男性で、これでこの職場で感染が確認されたのはあわせて9人となり、クラスターが発生したとみられるということです。

都内で「L452R」の変異があるウイルスへの感染が確認されたのは、12日であわせて1000人を超えて1014人になりました。

インドで確認の変異ウイルス 陽性率が3週間で6倍近くに

東京都内では、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスが拡大していて、陽性率はこの3週間で6倍近くになっています。

東京都は、民間の検査機関とともに6月14日から「L452R」の変異があるウイルスに絞った検査の件数と陽性となった数を公表しています。

6月14日からの1週間では検査数が920件に対して陽性が33件で、陽性率は3.6%でした。

そして、次の週の6月21日からの1週間は、8.7%、その次の週の6月28日からの1週間は12.8%と徐々に上昇していきました。

そして、7月5日から11日までの1週間では、2264件の検査件数に対して468件が陽性となり陽性率は20.7%となりました。

この3週間で陽性率は3.6%から20.7%と6倍近くになりました。

イギリスで見つかった「N501Y」の変異があるウイルスは、陽性率が10%を超えたあと4週間で4倍となり、最大で90%近くに達していて、都の専門家は「N501Yよりも感染力が強いと言われていることを踏まえるとL452Rへの急速な置き換わりが懸念される」と指摘しています。