魯迅ゆかりの「内山書店」 中国 天津に復活 日中文化人が交流

戦前の中国 上海に日本人が開業し、文豪の魯迅など日中の文化人の交流の場となっていた著名な書店が中国の天津に復活し、ゆかりの関係者が出席して式典が行われました。

1917年に岡山県出身の内山完造が上海に開業した内山書店は戦前、日中の文化人の交流の場となり、文豪の魯迅が頻繁に通ったことで知られています。

内山書店は、その後、東京にも開店しましたが、上海の店は終戦とともに閉店していました。

ところが、天津のテレビ局のディレクターだった趙奇さん(38)が内山書店に関する番組を制作したことがきっかけとなり、地元政府の協力を得た企業が東京の店から商標権を取得して、中国で戦後初めて天津に復活させました。

10日は開店を祝う式典が行われ、東京で内山書店を経営する内山深さんがビデオメッセージを寄せ「中国に再び開店させることは、数十年来の夢でした。皆さんの支援に感謝します」と述べました。

また、式典に参加した魯迅の孫の周令飛さんは、「上海の店はまだ復活していないが、みんなの努力で必ず戻ると信じている」と話していました。

店長となった趙奇さんは「もし私が内山完造が行ったことの1%でもできれば、両国関係に貢献できると思う。よい店長となるとともに、よき友人となりたい」と話していました。