日本の研究者が40年前に提唱 超新星爆発の理論を確認

夜空の星が最後に爆発する超新星爆発という現象について、これまで確認されたことがない新たなメカニズムによって起きることを日本人の研究者グループが観測によって明らかにしたと公表し、日本の研究者によって40年余り前に提唱された理論が確認されたとして注目されています。

特定の大きさを持つ星は、寿命が尽きるときに重力崩壊という現象によって超新星爆発という巨大な爆発を起こすことが知られていますが、この分野で世界的に有名な東京大学の野本憲一上級科学研究員らが40年余り前に、星の中心部で電子が失われる現象が起きた時にも爆発することを理論的に示し、「電子捕獲型」の超新星爆発として提唱していました。

カリフォルニア大学の大学院生、平松大地さんなどのグループは2018年に観測された超新星爆発について、爆発のエネルギーや放出された元素の種類を詳しく分析したところ、「電子捕獲型」の超新星爆発であったことを観測したと公表しました。

この観測は日本のアマチュア天文家が爆発が起きた直後の超新星を見つけたことをきかっけに、平松さんをはじめとする研究者によって裏付けられました。

超新星爆発は宇宙にある元素の種類や量を考える上で重要な現象で、理論から観測までこの分野の日本人の層の厚さが現れた成果となっています。

平松さんは「40年来の宿題に観測を通じて答えを出せてうれしく思う。日本の関係者が総力をあげてゴールできたことは大変意義があると思う」と話しています。

提唱した野本研究員「非常にうれしい」

40年余り前に「電子捕獲型」の超新星爆発の理論を示した、東京大学の野本憲一上級科学研究員は「提唱した理論通りの発見がついになされ、非常にうれしく思っています。数は少なくても、必ず存在すると思っていたので、非常に重要な結果です」とコメントしています。

きっかけのアマチュア天文家「学問の発展に貢献」

今回の成果のきっかけとなった超新星を最初に発見した山形市に住む著名なアマチュア天文家の板垣公一さんは「きのうまでなかった星が輝いているのを見つけ、爆発直後の超新星だと感じ、写真を撮り続けたことを覚えています。当初から不思議な超新星だと感じていて仲間の間で話題になっていました。学問的な発見に貢献できたことは大変うれしく、超新星探しのだいご味だと感じています」と話しています。