全5歳児に教育 文部科学省が検討「小学校に接続しやすく」

文部科学省は子どもたちが幼稚園や保育園を卒園したあと小学校での学習に円滑に移行できるよう、特別委員会を設置してすべての5歳児への教育を検討していくことになりました。

就学前の子どもをめぐってはことし5月に、国の経済財政諮問会議で幼児教育が国際的に早期化しているなどとして、「幼児教育スタートプラン」のイメージが公表されています。

こうした中、文部科学省は幼稚園だけでなく厚生労働省が所管する保育園などすべての5歳児への教育を検討する必要があるとして、中教審=中央教育審議会の分科会に特別委員会を設置することを決めました。

文部科学省は現在、幼児期に育ってほしい姿として「健康な心と体」や「自立心」、「道徳性・規範意識の芽生え」のほか、「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」といった10項目を要領で示していて、特別委員会ではこれらを参考に就学前の教育の充実に向けて議論するとしています。

分科会の委員からは賛同の声が上がった一方で、幼い頃から塾に通わせなくてはと保護者がプレッシャーを感じることへの懸念や、障害のある子どもへの適切な対応の必要性、それに指導できる専門職が少ない現状など課題も指摘されました。

特別委員会は今月20日に初会合が開かれる予定で、文部科学省は「地域や家庭など環境による格差なく、すべての子どもが小学校での学びに接続しやすいよう体制の整備も議論してほしい」としています。