鹿児島県に大雨特別警報 最大級の警戒を

気象庁は午前5時半、鹿児島県に大雨の特別警報を発表しました。
5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる情報で、最大級の警戒が必要です。

鹿児島県では、数十年に一度のこれまで経験したことのないような大雨となっていて、土砂崩れや浸水などによる重大な災害が、すでに発生している可能性が極めて高い状況です。

大雨特別警報が発表された地域は、
▽出水市
▽伊佐市
▽薩摩川内市
▽さつま町です。

気象庁によりますと、梅雨前線の活動が活発になっている影響で、鹿児島県や熊本県には発達した雨雲が次々にかかり続けています。

午前4時までの1時間には、国土交通省が鹿児島県さつま町の鶴田ダムに設置した雨量計で94ミリの猛烈な雨が降りました。

午前4時半までの3時間に降った雨の量は鹿児島県の
▽紫尾山で173.5ミリ
▽さつま町で165.5ミリに達し、各地で大雨となっています。

気象庁は午前5時30分、鹿児島県に大雨の特別警報を発表しました。

5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる情報です。

これまでに降った大雨で、数十年に一度しかないような甚大な被害の危険が迫っているとして、気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に最大級の警戒を呼びかけています。

また、鹿児島県では帯状に発達した雨雲が連なる線状降水帯が確認され、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっているとして、気象庁は午前3時半前に「顕著な大雨に関する情報」を発表しています。

土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒し、安全な場所に避難する、外への避難が難しければ建物の高い階へ移動するなど、少しでも身の安全を確保する行動をとってください。

雨雲は熊本県や宮崎県にも流れ込んでいて、午前4時までの1時間には熊本県が芦北町に設置した雨量計で53ミリの非常に激しい雨が降りました。

これまでに降った雨で鹿児島県と熊本県、それに宮崎県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されています。

また、宮崎県では「氾濫危険水位」を超えている川があるほか、鹿児島県北部を流れる川内川でも河川の水位が急激に上昇しています。

川内川では平成18年の7月に、豪雨によりさつま町で氾濫が発生するなど広い範囲で被害が起きています。

予報を上回る大雨になっていて、鹿児島県や熊本県を中心に短い時間で急激に状況が悪化するおそれがあり厳重な警戒が必要です。

今後の見通し

このあとの予報です。

九州ではこのあとも昼ごろにかけて雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り続くおそれがあります。

また、西日本と東日本の広い範囲で11日にかけて激しい雨が降るおそれがあります。

11日朝までの24時間に降る雨の量は、多いところで
▽九州北部で200ミリ、
▽九州南部で150ミリ、
▽中国地方で100ミリ、
▽北陸で80ミリ、
▽近畿で70ミリ、
▽東北と関東甲信、東海で60ミリと予想されています。

その後も12日の朝にかけて、さらに九州北部と中国地方、近畿、東海、北陸、関東甲信で50ミリから100ミリ、九州南部と東北でおよそ50ミリの雨が降る見込みです。

気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。