インドネシアに国際社会から支援広がる コロナ感染状況悪化で

インドネシアで、新型コロナウイルスの感染状況が悪化し、医療体制がひっ迫していることを受けて、9日、シンガポールから人工呼吸器が届くなど、国際社会からの支援が広がっています。

インドネシアでは、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」の広がりなどから、9日に新たに確認された感染者は3万8124人に上り、871人が死亡しました。

病床の使用率は、8日の時点で、首都ジャカルタで85%となり、医療用酸素の1日の使用量も感染拡大前のおよそ500倍になっていて、医療体制がひっ迫しています。

こうした中、シンガポールから9日、人工呼吸器200台や酸素ボンベおよそ250本、医療用手袋などの支援物資が到着しました。

またオーストラリアからも人工呼吸器1000台が届くことになっています。

インドネシア政府は、アストラゼネカのワクチンおよそ100万回分を無償提供した日本をはじめ、合わせて9か国から支援が寄せられたことに謝意を示しています。