「鬼滅の刃」アニメ制作会社と社長を在宅起訴 1億円超の脱税か

人気漫画「鬼滅の刃」の映画版などを手がけたことで知られるアニメ制作会社と社長が、運営するカフェの売り上げの一部を除外するなどして法人税など1億3000万円余りを脱税したとして東京地検特捜部に在宅起訴されました。

在宅起訴されたのは東京のアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」と、社長の近藤光被告(51)です。

東京地検特捜部によりますと、この会社と社長は平成27年から平成30年までに、売り上げの一部を除外するなどの手口で会社の所得4億4100万を隠し、1億3700万円を脱税したとして法人税法違反などの罪に問われています。

この会社は東京や大阪などでアニメに関連するカフェを運営していますが、帳簿を改ざんしてカフェの売り上げの一部を除外し、所得を少なく見せかけていた疑いがあるなどとして去年、東京国税局が検察に告発していました。関係者によりますと、不正に得た資金は近藤社長が自宅の金庫で保管するなどしていたということです。

この会社は去年公開され、国内で上映された映画で興行収入歴代1位を記録している「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のアニメーション制作を担当したことで知られています。

NHKの取材に対し、ユーフォーテーブルと近藤社長の代理人の弁護士は「ファンの皆さまをはじめ、関係者にご心配、ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。法令を順守し、経営の適正化に努めて参ります」とコメントしています。

「ユーフォーテーブル」とは

「ユーフォーテーブル」は、近藤光社長が2000年に創業した東京 杉並区に拠点を置くアニメ制作会社です。

アニメ作品の「活撃 刀剣乱舞」や「Fate」のシリーズなどが若い層を中心に人気を集め、おととし放送された人気漫画、「鬼滅の刃」を原作とするテレビアニメシリーズは、CG=コンピューター・グラフィックスを駆使した迫力あるバトルシーンで原作の持つ魅力を最大限に引き出したとして、ファンの間で話題になりました。

そして、去年10月に公開された映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、大人、子どもを問わずに爆発的な人気となり、映画配給会社によりますと、先月14日の時点で観客動員数は2904万人、興行収入は401億円を超えています。

会社のホームページによりますと、「ユーフォーテーブル」は作画や仕上げ、デジタル撮影といった多くの工程を自社で制作しているほか、アニメのキャラクターに関連したグッズの販売や、ファンとの交流を行うカフェを東京・大阪・名古屋などのほか、海外にも展開しているということです。