東京都 新型コロナ 2人死亡 822人感染 “仲間内でもマスクを”

東京都内では9日、新たに822人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、20日連続で、前の週の同じ曜日を上回りました。都は、ゴルフやドライブといったレジャーで感染するケースも依然として見られるとして、仲間内であってもマスクを外さないなど、基本的な対策の徹底を呼びかけています。

東京都は9日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて822人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の金曜日より162人増え、20日連続で、前の週の同じ曜日を上回りました。

9日までの7日間平均は686.7人で、前の週と比べて127.9%となりました。

9日の822人の年代別は、
▽10歳未満が36人
▽10代が46人
▽20代が270人
▽30代が157人
▽40代が147人
▽50代が112人
▽60代が35人
▽70代が14人
▽80代が4人
▽90代が1人

感染経路が分かっている310人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く169人
次いで、
▽「職場内」が59人
▽「会食」が21人
▽「施設内」が13人などとなっています。

また、
▽「その他」が47人で、
ゴルフやドライブといったレジャーのほか、離れて暮らす家族に会いに行って感染するケースなどが依然として見られるということです。

都の担当者は「仲間内であってもマスクを外さないなど、油断せずに日頃から基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

これで、都内で感染が確認されたのは18万人を超えて18万74人になりました。

また、都が参考として発表した8日の検査件数は7607件で、8日までの3日間の平均は8950.0件でした。

9日時点で入院している人は、8日より75人増えて1857人で「現在確保している病床に占める割合」は31.6%です。

一方、都の基準で集計した9日時点の重症の患者は、8日より2人増えて62人で、重症患者用の病床の15.8%を使用しています。

また、都は、感染が確認された70代の男性2人が死亡したことを明らかにしました。

これで、都内で感染して死亡した人は2248人になりました。

インドで確認の変異ウイルス 過去最多167人確認

東京都は9日に、都内で1日の発表では、これまでで最も多い167人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

これで、都内でこのウイルスの感染が確認されたのは927人になりました。

167人のうち、感染経路が分かっているのは45人で、内訳は、
▽家庭内が17人
▽職場内が13人
▽施設内が9人などとなっています。

施設内の9人は、同じ保育園に通う園児で、園内でクラスターが発生したとみられるということです。

都の担当者は「検査件数の増加のペース以上に陽性となるケースが増え、割合が徐々に高くなっている。今の感染の主流はN501Yの変異があるウイルスだが、より感染力の強いL452Rへの急速な置き換わりを懸念している」と話しています。