東京五輪 来日の大会関係者1人 コロナ陽性判明 選手団以外で初

東京オリンピックに参加するため海外から来日した大会関係者1人が、新型コロナウイルスの検査で陽性が判明したと、大会組織委員会が発表しました。今月1日以降、来日が本格化した選手団以外の大会関係者が検査で陽性だと確認されたのは初めてです。

今月23日に開幕する東京オリンピックに向けて、選手や大会関係者などを対象に感染防止に必要なルールをまとめた「プレーブック」と呼ばれる手引き書が、今月1日から適用され、選手団や関係者の来日が本格化しています。

大会組織委員会は、来日した大会関係者の1人が新型コロナウイルスの検査で陽性だと判明したと9日発表しました。

大会関係者はIOC=国際オリンピック委員会や国際競技団体、それに大会スポンサーなどが含まれ、組織委員会によりますと、陽性が判明した1人は14日間の隔離期間中で、8日陽性が確認されたということです。

プレーブックの適用が始まった今月1日以降、大会関係者やメディア関係者など合わせて17人の陽性判明が発表されていますが、海外から来日した選手団以外の大会関係者の陽性判明は初めてです。

一方で、大会前に各地のホストタウンなどで事前合宿を行う選手団では先月、ウガンダから来日した選手団のうち2人と、今月、セルビアから来日した選手1人の感染確認が明らかになっています。

オリンピックには、選手およそ1万1000人、海外からの関係者はおよそ4万1000人が参加する予定で、組織委員会は選手団や関係者にプレーブックに定められた検査や行動計画の順守などを求め、新型コロナの感染対策の徹底を求めることにしています。