米バイデン大統領 米軍アフガニスタン撤退 “8月末で完了”

アメリカのバイデン大統領は、アフガニスタンからの軍の撤退について、現地の政府軍の力が十分に備わっているなどとして8月末で完了させると発表しました。

アフガニスタンでは、現地に駐留するアメリカ軍が、同時多発テロ事件から20年となることし9月11日までに完全撤退することになっていますが、反政府武装勢力タリバンが各地で攻勢を強め、テロが相次ぐなど、治安が悪化しています。

こうした中、バイデン大統領は8日、ホワイトハウスで記者会見し「次の世代のアメリカ国民をアフガニスタンとの戦争に送り込むわけにはいかない」と述べて、8月末をもって撤退を完了させると発表しました。

撤退をめぐっては現地の治安のさらなる悪化を招くという批判もあり、記者団からの「タリバンが国を制圧することは避けられないのではないか」という質問に対し、バイデン大統領は「アフガニスタンには世界中のどの軍にもひけをとらない、30万人の軍がいる。これに対して反政府武装勢力タリバンは7万5000人であり、国を制圧されことはない」と反論しました。

さらに、バイデン大統領は「われわれはアフガニスタンに国をつくるために行ったわけではない。アフガニスタンの国民にこそ国の将来と方向性を決める権利と責任がある」と述べて、テロ組織の掃討という当初の目的は達成したことを強調するとともに、撤退の正当性を改めて訴えました。