日本提供のワクチン フィリピンに到着 大統領が出迎えて歓迎

日本政府が無償で提供したおよそ100万回分の新型コロナウイルスのワクチンが8日夜、フィリピンに到着し、ドゥテルテ大統領はみずからワクチンのコンテナを出迎えるなど、強い感謝の意を示しました。

ワクチンを積んだ航空機は現地時間の8日午後9時ごろ、フィリピンの首都マニラにある空軍基地に到着しました。

日本政府が提供したのは、アストラゼネカなどが開発したワクチンおよそ100万回分で、空軍基地には、ドゥテルテ大統領が駆けつけ歓迎式典に臨みました。

式典ではフィリピン国内でワクチン接種を呼びかけるシンボルマークが描かれたステッカーを、ドゥテルテ大統領みずからがコンテナに貼り付けて、到着を歓迎しました。

そして、ドゥテルテ大統領は「この苦難の時に支援してくれた日本に心から感謝する。ウイルスとの戦いでともに協力していく力強いパートナーだ」と述べました。

フィリピンでは、1日の新規感染者が5000人前後と依然として高い水準にある一方で、保健省によりますと、1回目のワクチン接種をした人の割合は、人口のおよそ8%にとどまっているということです。