外国人が多く集まるモスクでワクチン接種へ 神奈川 海老名

多くの外国人が住む神奈川県海老名市は、新型コロナウイルスのワクチン接種を円滑に進めようと、外国人が多く集まるモスクを集団接種の会場にすることになりました。

海老名市によりますと、市内にはおよそ2700人の外国人が住んでいますが、市ではワクチン接種の予約の受け付けを日本語でしか行っておらず、ことばの問題などでうまく予約ができないケースもあるということです。

このため海老名市は、ワクチン接種を円滑に進めるため、多くの外国人が定期的に集まる市内のモスクを集団接種の会場として活用することになりました。

市がモスクの代表者と協議して合意したということで、今月31日から毎週土曜日に地元の医師や救急救命士などが接種を行う計画です。

このモスクを利用する人は、隣接する綾瀬市や座間市なども含めるとおよそ1200人いるということですが、当初は海老名市に住む人を対象に接種を始め、ワクチン供給の見通しが立てば周辺から通う人たちにも接種の対象を広げるということです。

外国人が集まる宗教施設でのワクチン接種は全国的にも珍しいということで、海老名市では「ことばの壁などの理由でワクチン接種を受けられない人をなくし、地域全体の接種率を高めることで感染の収束につなげたい」としています。